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Channel: 対戦相手皆無!ボードゲームレビュー
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マイス&ミスティクスのコマを塗る ①

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つい先日、日本語版がでてとても手に入りやすくなったボードゲーム(RPG) マイス&ミスティクス



もちろん、買ってすぐに遊べて、それで何も問題ないのですが



ミニチュアゲームの要素が入っており、無彩色のフィギュアがたくさん入っているので、これは是非とも塗らねばと思うわけです。

ただ、私はミニチュアゲームを遊んだことがないし、もちろんペイントをしたこともありません・・・

なのでいろんな塗装のサイト(主にウォーハンマー40,000というミニチュアゲームのサイト)を読んだり、ミニチュアゲームショップで話を聞いたりして、自分なりに塗装してみました!



用意するもの

・黒いベースカラー(Mr.カラー フィニッシングサーフェイサー1500番 塗料の粒子が細かいので、ミニチュアに向いているとのこと)

ミニチュア用の下地塗料も売っているのですが、いかんせん高い(スプレー1本2000円強)のと、車を補修するときにつかったエアブラシがあるので、今回はこの瓶入り下地塗料を使います。

瓶入りは432円!安い!

・ウォーペイント4色 ドラゴンレッド・マットブラック・ファーブラウン・ダークトーン

ミニチュアショップに売っている、専用の塗料です。水性アクリル塗料なので、水で薄められて、乾くと耐水性を持つ優れもの。



ウォーペイントは、最高の性能と言われているシタデルカラーよりやや安く(1本400円 シタデルカラーは1個500円) ボトルに入っているので乾きづらいのが特徴です。ただし必ずパレットが必要になるので、アルミカップを使います。

・アルミカップ バレットの代わりです。乾いたアクリル塗料は落ちないので、汚れたまま捨ててしまいます。

・キッチンペーパー

・筆



タミヤの模型用ブラシ 3本セットを使います。平筆・丸筆・面相筆の3本セットで、なんでもこなせます。

・ペットボトルのふた

ミニチュアを塗っているときの持ち手用に。ミニチュアを弱い両面テープなどでくっつけておきます。

これ、絶対に必要なので、お茶を飲んだらフタを取っておくように!!


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最初は雑魚キャラのゴキブリを塗るよ!




まず、黒い下地塗料をスプレーします。エアブラシがなければ、スプレータイプも売っているのでそれを使えばOK。

ただ、この作業は飛ばしてしまってもいいかもしれません。下地を塗ることで塗料の食いつきを良くするのですが、もともとマイス&ミスティクスのコマはプラスチックなので、洗剤で油分を取ってしまえば十分色が載ると思います。

どっちかというと、塗り残したところが黒い影になるように黒い下地を吹いておく、という意味合いが強いです。



なんか、てかてかになっちゃいましたねぇ



各部分を塗り分けます。

・全体はこげ茶 (マットブラック+ファーブラウン)

・足と頭、おなかは赤茶(ドラゴンレッド+ファーブラウン)

・触角と尾部は黒ですが、マットブラックをそのまま塗ると強すぎるので、多少茶色を混ぜます

リアルに塗ると気持ち悪いので、ゴキブリに見えない色を塗っている方もいますが、私はリアルに行きます!




次に、ウォッシュ用塗料の「ストロングトーン」を全体にどびゃーっと塗ります。このウォッシュという技法で、ミニチュアのくぼみに塗料がたまって立体感が強調されるのです。

くぼみにたまるようにすればよいので、滴が垂れそうなほど塗ってしまったら筆で吸い取ってあげます。

アーミーぺインターのウォッシュ塗料は、「てかり」が出るので、ゴキブリにはぴったりです。テカリが邪魔な場合もありますが・・・

これで完成でもいいですが、全体が黒くなってしまうので、お腹や触角など、出っ張っているところに再度色を載せてあげるとより立体感が出ますよ。



つぎはドライブラシを駆使してドブネズミ戦士を塗ろうと思います!


マイス&ミスティクスのコマを塗る②

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前回の記事から引き続き、ドブネズミ戦士を塗っていきます。



使う色

・ミスターカラー フィニッシングサーフェイサー 黒1500番

今回は黒サフを吹いておくことが重要になります。ドライブラシが届かない奥のほうを、黒く残して立体感を強調します。

・アーミーぺインター

ピュアレッド
マットブラック
ファーブラウン
アッシュグレイ
シャインシルバー
ソフトトーン



茶色のドブネズミ戦士と、灰色のドブネズミ戦士を作りたかったため、3体をファーブラウン・3体はアッシュグレイでドライブラシします。



塗料を筆にとったら、カサカサになるまで(あまりペーパーに色がつかなくなるまで)キッチンペーパーに擦り付け、その状態でミニチュアに筆を擦り付けるように塗っていきます。すると、筆の届かないくぼみのところは黒く残るので、なんかこう、いい感じの毛並みになります。



ドライブラシは、専用の筆も売っていますが、100円ショップの筆を少し短く切って使っても大丈夫です。少し毛を短くしたほうが、筆に弾力が出るため使いやすくなります。



ドライブラシの後、尻尾や剣、肩当に色をベタ塗りしていきます。

赤い目と牙は、塗ろうかどうか迷いましたが頑張って塗りました。かなり神経を使います。



ベタ塗りの後、ソフトトーンでウォッシングします。ゴキブリの時と違って茶色いウォッシュ塗料なので、やや明るい仕上がりに。特に尻尾の節目が強調されるように塗ります。

剣や赤い目が汚れすぎてしまったら、再度色を載せておきます。また、背骨のラインなどの出っ張っているところは、元の色でドライブラシして明るさを戻しておくと、立体感がより強調されます。

やっぱりテカってしまうので、艶消しのトップコート塗りますかねぇ。これはこれで、嫌いじゃないけど。

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郵便馬車

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郵便事業で財を成したタクシス家の郵便網は、目的地まで一気に郵便物を届けるのでなく、A地点→B地点→C地点 というように、馬車の駅を細かく経由して届けるものでした。馬の損耗も少なく、システム化されていて効率が良かったのです。

このシステム、現代の輸送網にも使われていますね。




---郵便馬車---

ルールを覚えるのに必要な時間:15分
1ゲームの時間:60分
評価:☆☆☆



2006年のドイツ年間ゲーム大賞(赤ポーン)作品。

ちなみにこの前後の年間ゲーム大賞は

2005年 ナイアガラ
2006年 郵便馬車
2007年 ズーロレット
2008年 ケルト
2009年 ドミニオン

いやあ、郵便馬車だけひときわ地味ですねぇ。でも拡張も3つ出ていて、当時はたくさんプレイされたのではないでしょうか。

既に10年前の作品なので、すっかり過去の作品となっていますが、プレイしてみましょう。



色合いが地味なマップを広げると、ドイツ南部の地図になっています。「ハンザ」「王と枢機卿」「ラージャ」「シルクロード」など、こんな感じの陣取りゲーム多いですよね。でも郵便馬車は陣取りではなく、ネットワーク構築です。

基本はカードを1枚ドロー&1枚プレイのシンプルなゲーム。



場に出ているカード6枚の中から一枚を引いたら、手札から自分の前に一枚プレイします。(最初の手札は0枚なので、選択肢が無いように思えるのですが、この点は後述)


最初は何のカードをプレイしてもいいのですが、二枚目以降、カードは「すでにプレイしたカードと、ボード上でつながっているカード」「」しかプレイできません。また、同じカードをプレイするのもダメです。

ボード上では、都市が道によってつながっているので、これを見ていくわけです。端っこの方は交通の便が悪そう。

もし手元に、条件に合うカードが無い場合、今までプレイしたカードを破棄して一枚目から置きなおしになります!

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さて、自分の前に3枚以上カードが並んだら、任意で郵便網の完成を宣言できます。

手元には郵便局駒があるので、これをボード上に置くのですが、ちょっとややこしく



・ボード上の一地域に全部置くか



・各地域に一つずつ置くか

どちらかしかできません。プレイしたカードすべてに置けるとは限らないので、効率よく置けるようにカードをプレイしていく必要があります。



ちなみに、地域は薄い色で色分けされています。

郵便網を置いたら、四角いボーナスチップや馬車カードを受け取れます。



・ボーナスチップは、カードのプレイ枚数に応じてもらえるものや、特定の地域に全て郵便局駒を置いたときにもらえるものなどがあります。早く取った方が高得点です。



・馬車カードは3~7のカードがあり、カードのプレイ枚数に応じて各種一枚だけ取れます。が、必ず小さい方から順番に取っていく必要があります。たとえばカード5枚の郵便網を作ったとしても、まだ一枚も馬車カードを取っていなければ、もらえるカードは「3」です。

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ドロー&プレイをどんどん続けていくのですが、手番毎に一回だけ、ボードに描かれているおじさんたちから一人を選んで、手助けをしてもらうことが出来ます。能力は以下の通り



・カードを2枚ドロー(初手番は必ずこの能力を選ぶ)
・カードを2枚プレイする
・場に出ているカードを6枚すべて入れ替える
・馬車カードを取るときに、二段階上のカードまで取れる(順番に取っていくというルールには従う)

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誰かが「7」の馬車カードを取るか、すべての郵便局駒を置き切ったらゲーム終了です。普通は7の馬車カードをとってゲーム終了になるでしょう。

得点計算ですが、間違いやすいので注意

ボーナスチップの得点 + 獲得した最大の馬車カードの得点 - 残った郵便局駒の数

です。特に残った駒のマイナス点を忘れるとゲームがつまらなくなるので注意!評価がやや低めなこのゲーム。もしかして間違ったルールで遊ばれてる・・・?

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初回プレイは手さぐりですが、二回目以降、いかに少ない手番でネットワークを構築するか、ぎりぎりのレースゲームだということがわかります。

慣れてくるとそんなに「バースト」が起こらないので、全員同じ手番回数で順当に馬車カードを獲得していって、一手番差で7の馬車カードが取れなかった!そんな展開になります。

ボーナスチップは早く取った人が高得点なので、先手番の有利があります。が、上家の人とちがうボーナスを狙うことで何とかしましょう。

点差が付きづらいし、カード運も大きいので、ファミリーゲーム感たっぷり。順当に年間ゲーム大賞だな、という作品です。

しかし作者のザイファルト、寡作ですねぇ。

ツインズ

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組み合わせが 勝敗を分ける

あなたはギャング団のボス。個性の強い手下たちを最適な組み合わせで二人ずつ送り出し、ほかのギャング団と決闘しなくてはなりません。もちろん、送り出す順番も重要ですよ。





---ツインズ---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:5-10分
評価:☆



オインクゲームズが長らく絶版になっていたクニツィアのギャンブルゲームを、いつものおしゃれなコンポーネントで復刻。絶版ゲームが復刻されるのはかなーりありがたいし、隙間時間ゲームとしてはなかなか良い!という評判だったので買ってみたのですが、ちょっと私には合いませんでした・・・。

いや、ポーカーとかが嫌いなわけではなく、むしろ好きなんですけどね。やっぱりこういうゲーム性だと、リアルマネーを賭けないと面白くないというかごにょごにょ・・・

8枚配られた手札から2枚組を4つ作り、全4ラウンドでチップをやり取りします。



で、役の強さは単純。1~4ラウンド目でどういうチップのやり取りが行われるかというのも全部サマリーカードに書いてあって一目瞭然。箱を開けてすぐ遊べる素晴らしさ。

あと、勝負開始前(手札を配られた直後)のみ、追加でカードをドローすることができます。一枚なら1金、2枚なら3金を場に払います。 追加は二枚が上限。

ただゲームをやってみると、3人だと面白くないし、実質4人からのゲームです。でも四人でもややプレイ人数が少なくて、5~6人でできればもう少し面白くなるのかなー?と。




3人と4人で遊んでみての感想なのですが、最初に追加でカードを引く人が何人もいないと、場にたまるチップが少なくてしょぼい博打になりがち。この点、昔のゲームらしく、ゲームの面白さがプレイヤーに委ねられています。博打好きを5-6人集めましょう。



しかしその人数集まったら、「ペアーズ」のバリエーションルール「ゴブリンポーカー」をやったほうが面白いんですよ。カードをめくるときの盛り上がりも、チップのやり取りの派手さもゴブリンポーカーに軍配が上がります。

うーん。ツインズには資料的な価値がある・・・かな?

ドミナントスピーシーズ

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ここは、500万年前の地球。人類の姿はまだなく、氷河期が始まりつつある地球上で様々な動物が、自分の子孫を繁栄させようとしのぎを削っています。

プレイヤーたちは一つの生物種を担当し、氷河を拡大させたり大災害を起こしたりして他の生物種を駆逐していくのです(!?)




---ドミナントスピーシーズ---


ルールを覚えるのに必要な時間:40分
1ゲームの時間:240-300分
評価:☆☆☆☆



GMTゲームスが世に送り出したアメゲーとユーロゲーのハイブリッド融合体。緻密なワーカープレイスメントが楽しめる一方、強烈なカード効果がバンバン飛び交う妙なゲームとなっております。

GMTゲームスと言えば、ユーロゲーマーには名作「バトルライン」で知られていますが、基本的にはウォーゲームの出版社です。このドミナントスピーシーズも、ヘクスタイルが使われていたり、直接攻撃があったりでそこかしこにウォーゲームの香りがします。



これからプレイしようと思う方で気になるのが、「なんでそんなにゲーム時間が長いのか?」というところだと思うのですが

・単純にプレイ人数が多い(6人までプレイ可能)

・初期のワーカー数が多い:プレイ人数によってワーカー数(このゲームでは「AP」)が上限するのですが、4人プレイだといきなり5つのワーカーを持った状態から始まり、最大で8つまで増えます。

アグリコラが4人プレイで2つのワーカーから始まり、最大でも5つであるのに対して、かなり多いですよね。

・ドミナントの確認が煩雑:このゲームは、ヘクスごとに「そのヘクスの優先種(ドミナント)となっているか」という陣取りをするのですが、これが単純に置いた駒数ではないため、

アクションを行った結果、環境に変化が生じたときに確認する手間が結構かかります。ただ、慣れるとドミナントを一瞬で計算できるという変なスキルが身につくため、プレイ時間は短縮されます。

こんなところですねー。

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種族ごとの特徴

ドミナントスピーシーズでは、それぞれ違った特徴をもった6つの種族から一つを担当するのですが、実プレイ3回とアプリで遊んだ感想を書いてみたいと思います。

哺乳類:

特殊能力は「絶滅して取り除かれてしまうキューブを、一つだけ残せる」なのですが、それ以外に「ドミナントアクションで同数タイなら哺乳類が勝つ」という特徴があります。

これを生かして、ぎりぎりの個体数で競り勝ったり、誰も生き残れないツンドラタイルにキューブを残してサバイバルし続ける、といった戦略が可能になります。

ただ、結構テクニカルなプレイになるので上級者向け種族ですね。初期手番は一番最後ですし。

爬虫類:

同着タイで哺乳類に次いで強く、退化のアクションが無償で行えるという特殊能力があります。これによって、退化にAPを振り分ける必要がほとんどありません。気を配らなくてOK。6人プレイ以外で、哺乳類が登場していない地球ならかなり優位に戦えます。

ただ、最初に配置される地域が砂漠と山で、ドミナントアクションで狙える点数が低めです。これを逆手にとって、人気が集中する湿地や海をしり目に、山や砂漠でドミナントを不動のものとし、最後の得点計算で一気にまくるという戦術も取れます。

プレイしやすく、初めてのドミナントスピーシーズでもおすすめ種族です。

鳥類:

おそらく最弱の種族です。特殊能力の「移住アクション時に2マス移動できる」を駆使して海や湿地帯、ツンドラに飛んでいくことになるのですが、無償アクションではなくAPを配置しなくてはならないため、お得感薄め。

貴方がインストする立場で、他全員が初プレイ、という卓なら、迷わず鳥類を選んでください。ハンデ戦です。

両生類:

最初から水のエレメントディスクを3つ持ってゲームに参加できる両生類は、当然ドミナントが取りやすい種族です。スタート時点で配置されるのが海と湿地帯という得点の高いヘクスですし、スタートダッシュを決めていきたいところです。

あとは「放浪」アクションのところに水のエレメントが並ぶかどうか。地球上から水が枯渇しないように、共同戦線を張れる種族がいると吉です。

節足動物:

無償で他のプレイヤーを攻撃できる特殊能力が強く、直接攻撃をためらわなければ最強種族の一角です。天敵の昆虫がいない地球では、初期手番も一番なので節足動物が猛威を振るいます。

通常のタイルで攻撃するよりは、ツンドラタイルで攻撃する方が多いでしょう。対人戦では攻撃しすぎて嫌われないようにする、という、メタゲーム的な戦略が必要かも・・・。

昆虫:

開始時の手番が一番で、毎ターン地球上のどこにでも増えることが出来る昆虫。ゲーム開始時にドミナントカードをよく見て、初手番でドミナントアクションに置くか、寒冷化アクションに置くか決めます。

あとは盤上の状況をみて、1個体数増やすところを決めていきます。同着だと競り負けるので、海や湿地帯で単独得点させないような置き方がいいかもしれません。

絶滅の処理は、ドミナントアクションを処理してからなので、飢えること前提で海や湿地帯にキューブを配置しておく、という戦略も取れますね。


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非常にルールが多く、プレイ時間が長いゲームですが一度やってみる価値ありです。選択ルールとして



・カード効果をなくす。獲得したドミナントカード枚数によって、三角数で得点 →ピュアユーロなゲーム展開になり、ゲーム時間も短くなります。

というものがあります。カード効果が派手で賛否両論なので、こちらが好みという人も。

トゥルネーの戦略

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結構なマイナーゲームである「トゥルネー」ですが、BGAでプレイできることもあり、プレイ環境はそこそこ充実しています。



BGAでも人気が無い方のゲームw なのですが、自分で卓を建てればまあそこそこ対戦相手は見つかります。加えて、あまりみんなやりこんでないのかそこそこ勝てる。 BGAツォルキンとかもう戦略が研究されつくしていて勝てないっす。無理無理。

二人プレイ前提で、戦略としては二つに分けられると思います。
1)白カード特化型
2)黄・赤カード特化型

1) 白カード特化型
BGAで相手プレイヤーがたいていとってくる戦略。白カード、特に人物を中心に場を組み立てます。
必要な建物は、レベルⅡの修道院、レベルⅢの聖クィンティヌス教会です。 白のミープルで得点を得るために、修道院で白ミープルをたくさん雇います。



同時に、レベルⅠ司教と レベルⅠ・Ⅱ修道院長で、建物を活性化させたらお金が手に入り、ミープルが手元に戻ってくる体制を作ります。白カード特化だと、ミープルを効率よく回転させられないので、レベルⅠ司教が必須になります。

白のレベルⅢ ノートルダム大聖堂は建てられれば8点差が確保され、強いですが、かなりコスト高なのでイベントカード次第です。「白カードと駒の数が多ければ2金」のイベントカードがあればお金が潤沢になるので、積極的に建てていきましょう。
相手と白カードの引き合いになった場合は、橋を使って相手のカードを使っていく必要が出てきます。

2) 黄・赤カード特化型
相手が白カード戦略を取ってきたら、こちらの方がお勧めです。
基本的な方針としては、【レベルⅡカードは引かない】【どんどんカード山を掘って廷吏を出す】【早く9枚場に出す】 これで行きます。
相手がレベルⅢのカードを出す前に、ゲーム終了トリガーを引きます。

使うカードは 
黄レベルⅠ:市場 ・建築家
赤レベルⅠ:騎士 赤レベルⅢ:サン・ジョルジュの塔


騎士が必須カードです。乗っているお金ごとイベントカードが取れるので、このお金をレベルⅢカードの建築費用に充てます。

廷吏のカードが引かれないと、ゲームが終了せずに苦しいですが、カードをレベルⅢに建て替えつつ、カード山を掘っていきます。

以上の戦略は、拡張カード無し・ノーマルルールの場合なので、拡張が入ると当然話が変わってきます。拡張入りも研究してみたいですね。

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マリオ花札(こいこい)

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16世紀に日本に入ってきたトランプ(ラテン式 48枚)は、その賭博性の強さから幕府によって禁止されてしまいました。

そこで日本では、12の季節、各4枚から構成される花札が考え出されました。札に数字が入っていないので、法の網を潜り抜けるために変化したのです。


---こいこい---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:30-60分
評価:☆☆☆☆

2016年の初めに発売されたマリオ花札。遅ればせながら、安くなってたので1セット買ってきました。存在は知っていたのですが。



いやーこのデザイン!いいですね!任天堂製の花札なので紙の質感もいいし!任天堂の花札は、3ランクの値段があって、上から



・大統領



・天狗



・都の花

なんですが、どれと同等なんでしょうかね? ケースは一番安い「都の花」と同じなんですが・・・。定価は大統領より高い・・・


で、中には「こいこい」の遊び方説明書が入っていまして、任天堂公認のルールだと

・光札が場に出た時の倍率アップなし

・7文以上の得点は倍付け

・こいこいの倍返しあり

・花見と月見はあり

・手役は手四とくっつき

このようになっております。



たまには花札、どうですかね? ボードゲーム界隈では「八八」が遊ばれているようなので、ルール覚えたいですね。

※マリオ花札、カス札にもキャラクターが描かれているんで、どれがカスなのか、タネ札なのか、わかりづらいですwwその点はご愛敬

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マクロスコープ

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今までになかった画期的な装置です! これは12の小窓から隠されたものを当てる「マクロスコープ」。あなたは幾つ目の窓が開いたら隠されたものがわかりますか??




---マクロスコープ---

ルールを覚えるのに必要な時間:3分
1ゲームの時間:20分
評価:☆☆☆



目を引く立体コンポーネントでホビージャパンから発売されたマクロスコープ。パブリッシャーはLifestyle Boardgames なので、キリンメーターと同じだ。こういうゲームを推していく販売戦略なのかな?



対象年齢が6歳以上と、キリンメーターよりもさらに低く、キッズゲームとしても活躍する一品。ルールは本当に簡単で、さいころを2個振って出た目の「のぞき穴」の蓋をとれるというもの。絵の一部分が見えている状態で、これが何か当てるのです。



もし手番の人が回答すると宣言し、あたっていたら蓋が残っている分得点。間違っていたらその分マイナス点。

手番の人が回答を放棄すれば、2点を得て周りの人に回答の権利が移る。この時一番優先されるのは点数が一番低い人だ。

こうして10問終えたら、一番点数の多い人が勝ち。ラウンド表示マーカーも立体コンポーネントの豪華仕様。

イラストは白黒の線画で、色で推測できないようになっている。

問題は両面印刷で200枚。つまり400問とかなりの量。

みんな考えることだと思うが、6-7インチくらいのタブレットがマクロスコープ装置にぴったりなので、タブレットに画像を表示されれば無限に問題が作れる。エロに走ってもよし。テーマ限定で遊んでもよし。
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すごい書き込みの立体コンポーネントに、ずれないように工夫されている蓋チップ。なかなか演出が効いていて、ゲームも盛り上がります。値段もそこまで高くないですし、コミュニケーションゲーム枠、軽いゲーム枠として持っていていいんじゃないでしょうか?タブレットも使えるしね。

ただ、大人がゲームをやると、まあ4つぐらい窓が開いた時点でわかることが多いので、ゲーム性というのはそんなにないですね。キッズゲームの範疇でしょう。


アルハンブラ

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アルハンブラ宮殿は、その見た目から中東の宮殿かと思っていたんですが、実はイベリア半島(スペイン)にあるんですね。

かつてイスラム勢力が世界を席巻していたころの宮殿・城塞都市です。




---アルハンブラ---

ルールを覚えるのに必要な時間:15分
1ゲームの時間:60-75分
評価:☆☆☆☆☆

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2003年のドイツ年間ゲーム大賞(赤ポーン)作品。近年のゲーム大賞作品よりもやや重いプレイ感で、プレイ時間は60-75分くらいです。

自分の前に宮殿(というか城塞都市)を作っていくのが目的なのですが、お金が4種類あるというのがとても特徴的。と言ってもそんなに難しいことはなく・・・



タイルがこのように4種類の市場におかれるので、対応したお金カードで買っていくというだけです。(この写真はダイヤの拡張が入っています。本来はダイヤのお金カードはありません。)

多くお金を払ってもお釣りは出ないので、なるべくぴったり買いたい・・・

もしぴったりの金額を払って買うと、なんともう一手番できる!という大きなメリットが。しかもピッタリ買える限り手番が続くので、最大4回アクションができるのです。

お金を補充したい場合は、場に4枚ならんでいるうちの一つを手札に入れます。

この時、合計金額が5を超えなければ複数枚の取得が可能です。小さいお金はぴったりの買い物に必要ですね。

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買ったタイルは、自分の前に配置するのですが、回転させてはいけません。

また、壁が含まれるタイルは、配置ルールがあります。壁をつなげることは必須ではないですが・・・



・壁で分断された飛び地を作ってはいけない

・壁がある辺と、壁のない辺をくっつけてはいけない

このルールに従います。壁と壁が繋がっていれば、宮殿の内壁を作ってもOKです。

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手番に出来ることを整理すると

・タイルの購入

・お金カードの補充

・倉庫 に/と タイルを入れる、出す、交換する



このうち一つができます。倉庫はどうしても配置できないタイルや、今は配置したくないタイルを置く場所で、いくらでもタイルを置けるのですが、こことのやり取りだけで一手番使うので出来れば使いたくない場所です。

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さて、お金カードをめくっていくと、ゲームの最初に仕込んでおく決算カードが出てきます。

(最初山札を5つに分け、一回目の決算カードを二つ目の山に、二回目の決算カードを4つ目の山に入れて個別にシャッフル。全部順番通りに積んで山札としています。)

これが出てきた瞬間に、各自の宮殿に配置しているタイルの色を見ます。最初の決算だと所有数が一番多い人に得点です。

同数タイの場合は、もらえる点数をタイの人数で割って得点です。小数点以下切り捨て。

二回目の決算、三回目の決算(ゲーム終了時)だと、二位以下も得点が入るので、

例えば一位タイだったら、一位と二位の点数を足した結果を二で割ります。

この決算が一番の得点源で、やや派手すぎるのでは?と思えるほど。ゲーム終了時の決算では本当に沢山の点が入ります。

倉庫ボードがサマリー代わりになっていて、ゲームに含まれるタイルの枚数が書いてあるのですが、

枚数が少ない水色で得点するのか、それとも争いが激しそうな緑・紫を狙いに行くのか・・・

悩ましいところです。

また、それ以外に壁による得点が決算ごとに入ります。宮殿で一番繋がっている壁(内壁はカウントしない)を数えて、繋がっている辺の数分得点です。

沢山壁があると高得点ですが、宮殿の建設が後半やりづらくなりますよ!

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このアルハンブラですが、プレイしてみるとあまり宮殿を作っているという感じはなく・・・(壁をつなげるという要素はありますが)

色ごとに所有数一番になることを目指すので、株ゲーをやっている気分になってきます。

それもそのはず。この「アルハンブラ」には基になったゲーム「シュティムト・ゾー」という株ゲーがあるのです。

シュティムト・ゾー(邦訳:釣りは取っといて!)のルールはほぼアルハンブラ準拠なのですが、壁の要素がなく、取得したカードは色ごとに自分の前に並べて置くようになっています。

このゲームだと華がないし、株ゲーというだけで敬遠する人もいるので、アルハンブラはテーマを変えて大成功した例ですね。

火災発生!いそげ消防隊

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火事です!火事です! フォイエルバッハの町で、マルティン・メッツガー氏のソーセージグリルが燃えています! 急げ消防隊!でも、着替えが間に合わないのんびり屋さんはだあれ?



---火災発生!いそげ消防隊!(Fire! Fire! Fire fighters)---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:15分
評価:☆☆☆☆



HABAの2016年新作。いつもの通り黄色い箱に入った子供ゲームですが、よくあるメモリーゲームではなく、大人も楽しめるアクションゲームに仕上がっています。

デザイナーはシュタウペ。バサリとかNSVのカードゲームで有名な人ですね。

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まず、各自消防車と街を作るカードのセット、消防士チップを五枚持ちます。



一枚、火災現場のカードをめくると、今回の配置が書いてあるので、この通りに火災現場や消火栓、消防署のカードを並べます。



こんな感じですね。4人プレイの時には結構大きいスペースが必要です。



次にのんびり屋さんカードをめくり、一斉に消防車を動かします。まず消防署から、今回ののんびり屋さん「以外の」三人を、消防車に載せます。



そしたら一本指で消防車を操り、火災現場に急行!ウーウーウー!うまく消火栓と現場に隣接できたら、消火!のんびり屋さんカードに手を載せてとります。これで1点です。

もちろん、街のカードに消防車をぶつけたらだめですよ。

これを規定ラウンド数繰り返すだけという簡単ルール。

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このゲーム、上級配置が街カードの裏面についており、消火栓が二本に増えるので、この間に駐車することを求められます。

さらに、三人の消防士を縦に積み重ね、崩したらやり直しというヴァリアントも入れれば、大人でも息抜きに結構楽しめます。

配置によっては所謂「縦列駐車」を求められるので、結構苦労しますよ!面白い!

※対象年齢が5歳からとなっている通り、ちゃんとしたルールで遊べるのは5歳からでしょう。でも、「ごっこ遊び」程度に使うなら、4歳でも楽しめるかな?

ライナー・クニツィアの頭脳パズル-宝の地図

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自分の道を見失いそうなときはいつでも、この有名な台詞を思い出してください

「宝は金銀だけじゃないだろう」?




---ライナー・クニツィアの頭脳パズル 宝の地図---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:??分
評価:☆☆☆☆

説明書に書いてある文句がわかるようなわからないような・・・そんなクニツィアの一人用パズル第二弾です。



前作「日本庭園」は日本語説明書付きの海外版でしたが、けっこう売れたのか、今回は箱、説明書ともに日本語版となりました。

説明書を見ると、第三弾の広告も入っていますので、まだシリーズ展開するようですね。私はこのシリーズ好きなのでうれしい限りです。



中には前回と同じ、50問の問題シート。ただし道タイルは1枚増えて、合計8枚になりました。組み合わせが増えるので、若干難しくしたのかな??

前回とほとんど同じルールですが、「湖の上を、指定された方向から通る」という条件が目新しくなっています。ただ、この条件指定があると、8枚中一枚しかない「湖タイル」を必ず使うため、難易度が上がるというわけではありません。むしろ緩くなるかも。



あてずっぽうでやるより、理屈で解いた方が早いのは相変わらずです。よくできていますね。

最近ボードゲーム会でよく見かける「グラビティメイズ」のような派手さはありませんが、値段も安いし遊んでみては?

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リバークロッシング

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アメリカの有名パズルメーカーの作品、リバークロッシング。ちょっとの隙間も飛び越えられないおっさんだけど、丸太は軽々と運べるよ!



---リバークロッシング---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:??分
評価:☆☆☆

グラビティメイズが最近話題になってる「シンクファン」の一人用パズル。何年か前にボードゲームショップで見かけましたが、久しぶりに通販サイトをのぞいてみると、1000円ぐらいで購入できるようになっていました。思わずポチー

ルールは非常に簡単で、おっさんを対岸に渡せばいいのですが

・切り株を飛んでわたってはだめ

・どの材木も持ち運べる

・ピッタリ切り株の間に収まらない限り、材木はおけない

・材木同士をクロスさせたり、斜めにおいてはだめ

このルールに従って、おっさんを導きます



遊んでみると、全40問あるうちの1-20問目は簡単なので、子供が遊ぶ感じ。21問目からが本番で、最後のほうは激烈な難易度です。

あ、ちなみに↑↑この問題すぐにわかりますよね?これで12問目ぐらいです。

こういったパズルって、スマホアプリでいくらでもありそうな感じですが、実際に手に取れるのがいいんですよ。安いしたまにはこういうのもアリ。



そうそう、このリバークロッシング、「持ち運んでどこでも遊べるぜHAHAHA!」って感じで袋がついてるんですが、結構でかいですよ?このパズル。やっぱり日本人とは発想が違いますねぇ。

ケルト

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帝王クニツィアがついにドイツ年間ゲーム大賞を受賞した意欲作!素晴らしいゲームですが、ネックは国内価格の高さと箱のスカスカ具合・・・?



---ケルト---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:30分
評価:☆☆☆

2008年のドイツ年間ゲーム対象作品。このゲームの前身として、クニツィアは「ロストシティ」を発表しているわけですが、2人専用だったロストシティに対し、4人まで遊べ、「願いの石」の要素が付け足された、という内容になっています。



さてこのケルト、箱のスカスカっぷりが有名で、ボード以外のコンポーネントはとてもコンパクトにまとまります。ボードをもっとコンパクトなサイズにすれば、日本の住宅事情にやさしいのに・・・

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ルールはドイツ年間ゲーム対象の中でも簡単な部類です。



手札は七枚。ここから一枚プレイするか、一枚捨て札にして、補充する、の繰り返しです。



例えば、緑のカードをプレイしたら、緑の列にコマを進めます。



もう一枚緑をプレイ出来たら、さらにマスを進めるのですが、数字が大きくなるように 又は 小さくなるように しかプレイできません。(同じ数字はプレイしてOK)

なので、一枚目はなるべく大きな数字、もしくは小さな数字をプレイしたいですね。



カードを捨てる場合は、色ごとに捨て札の山を作ります。カードの補充の時、山札からとる代わりに、捨て札の山の「一番上」のカードを補充してもOKです。

自分にとってはいらないカードだけど、相手に拾われるかもしれない・・・これぞドイツゲーム!というジレンマが楽しめるゲームです。

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各列は、一マス進んだらマイナス4点。ある程度進まないとプラス点にならないので、ちょっとしか進めないような色なら、あきらめて自分のコマをスタート地点に残しておく、ということもできます。マイナスより0点のほうがマシでしょ?



あ、一つだけ大きな自分のコマは、得点計算のときボードの得点を倍に数えます。でもマイナス点も倍になるので注意。

ボードを進んでいくとあちこちにボーナスタイルがあるのですが・・・・



・数字のタイル → この数字分得点

・クローバー → 任意の自分のコマを一マス進める



・願いの石 → この願いの石をある程度集めないと、マイナス点を食らうので注意!

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忘れやすいルールとして



最後まで到達した色のカードをさらにプレイすると、任意の列のコマを進めることできる

というものがあります。

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ロストシティに比べるとだいぶファミリーゲーム寄りになっていて、楽しく遊べる調整。カードのプレイが昇順・降順選べるようになったのが大きいんでしょうね。あと同じ色・数字のカードが二枚ずつあるのも緩い。

ロストシティが好みのひと、ケルトが好みの人と別れますが、ファミリーで遊ぶなら間違いなくケルトですよね。ほら、ロストシティは2人で邪魔しあうゲームだし。

以前は国内流通価格が高いのがネックでしたが、新版が発売されて若干お安くなりました。あと新版はボードがリバーシブルになっていて、二種類のマップを楽しめるのでお得感アリ。

ケルトって、ほぼカードゲームなので、値段がお安いカードゲーム版もおすすめ。

グラビティ・メイズ

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人気パズルメーカー、シンクファンによる一人用パズル。今度は立体の迷路だ!



---グラビティ・メイズ---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:??分
評価:☆☆☆☆



このグラビティメイズは、ハナヤマが日本語版を出していないので、やや値段が高いのがネックですが、

立体コンポーネントとカラフルな色が相まって、非常に面白そう!な見た目をしています。



目的は、問題カード通りにスタート(白〇のところ)とゴール(赤いブロック)を置き、うまくパチンコ玉を通すこと。

使えるブロックは問題カードの下に書いてあって、色毎に高さが決まっているので頭を悩ませることになります。

配置のルールとして

・ボールを一度に2段以上落としてはいけない

・水平に2ブロック以上移動してはいけない

このルールに従う必要があります。まあ、上記の禁じ手をやってしまうと、ボールが途中で止まったり迷路からはみ出してしまうので、すぐにわかります。



なんといってもこのキャンディのようなきれいな見た目!子供の食いつきも抜群です。パズルの難易度は難しすぎることはないので、レッツチャレンジ!国内ボードゲームショップが取り扱っているようです。



ロンド

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ロンドと言えば輪舞曲。そして松任谷由実!でもこのゲームはノンテーマみたい・・・



---ロンド---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:20-30分
評価:☆☆


先日のTBC(東京ボードゲームコレクション)にて、中古で手に入れたくにちーのロンド。大箱ながら軽いとの話を聞いていて、新品で買うと高いな( ^ω^)・・・と思っていたので、中古で入手できたのはラッキーでした。



中身はメインボードと丸いチップが大量。それからチップ立てだけなので、箱の大きさなんとかしろよ!と思うのですがそれはご愛敬。メインボードがリバーシブル仕様になっているのはちょっとお得感あり。

ゲーム内容はチップをうまく配置して得点しよう!というシンプルなもの。

手番には

・チップを1枚以上配置して1枚補充(何枚配置してもよい)

・チップを配置せずに2枚補充

どちらかが出来ます。ただし手元のチップ、上限は5枚で、持ちきれなければ袋に戻します。



・チップは全部で5色あるのですが、基本は同じ色の数字に置きます。すると、その数字分得点が入ります。一か所に何枚も置くことが可能で、その場合枚数×数字の得点が入ります。

・チップを配置するときは、すでに配置しているチップの隣から配置していきます。いきなり何もないところに配置してはいけません。

・また、チップを複数配置する際は、連続しておかなくてはいけません。ボードのあちらこちらに置くのはダメ。



※かならず同じ色の数字にチップを置かなくてはならないかというと、そうではなく、ボードに対応しない色のチップでも「裏がえして」置くことによって、先の数字に手を伸ばせるようになります。

これを繰り返して、灰色のマスに全てチップが置かれたら、全員の手番数が同じになるようにして終了。スタートプレイヤーがだれか覚えておく必要があります。



ちなみに裏面、全くルールは同じなのですが、得点が派手になっています。

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チップの質感もよく、ボードも美しくて見た目的に非常にそそられるのですが・・・

チップの引き運にかなり左右され、シンプルなのはいいんですが考え処があまりない、というのが率直な感想。

得点方式がシンプルで、一番点数の高い「5」のマスにチップを3-4枚置きたい、という流れもつかみやすいので、ボードゲームに慣れてない人も簡単に遊べます。

でも、「インジーニアス」にあった「色毎に得点して、一番少ない点数の色で勝負」ぐらいのひねりは欲しかったかなぁ。そういうヴァリアントも考えてみますか。




サムライ

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怪しい鎧を着たサムライ?に、山の上には大仏、そして東北にある富士山・・・ このゲーム(のパッケージ)は最高!



---サムライ---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:30-45分
評価:☆☆☆

最近、Fantasy Flight Gamesのユーロ・クラシックシリーズとしてリメイクされた本作ですが、



こんなかっこいいパッケージになっちゃって・・・!そんなに重厚なゲームでもないので、元のほうがいいかもw

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ゲーム内容は、クニツィアお得意の数比べによる陣取り。各プレイヤーは同じ内容の15枚のタイルを持っていて、ここからランダムに5枚を引いて手札とし、配置していきます。



基本は1手番に一枚ですが、「侍」という字が書いてあるタイルは、一手番に何枚でも配置できます(サムライの絵ではなく、「字」で判断するので注意!)

※船は海のへクスに配置します。

ゲームボードには真っ黒な駒が置いてあって、これらに対してタイルで影響力を及ぼし、獲得していきます。

駒は



・田んぼ



・仏像



・カブト

の三種類。細かいことは気にしない。



江戸だけ3種類すべてが置かれ、他はほとんど1つだけなのですが、秋田と京都は2種類が置かれます。ここでもなぜ秋田!?と考えてはいけません。ゲームバランスというものがあるのですよ。

ちなみに、駒はランダムで配置するのではなく、ゲーム開始時にプレイヤーが一個ずつ配置していきます。

タイルをおいていって、都市の周りの陸地がすべて埋まったら、だれが駒をとるのか見ていきます。



単純に、タイルの絵と数字をみて、駒への影響力を計算すればOK。侍と船のタイルは、すべての駒に影響力を及ぼすものと考えます。

もし同着一位になってしまった場合は、対象の駒をゲームから除外します。

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どれか一種類の駒がすべて取られるか、除外した駒が五つになったらゲーム終了。勝者の決め方が独特で、

・まずどれか一種類の駒で単独一位になっていないプレイヤーは脱落。

・各種の駒、単独一位のプレイヤー同士で、トップをとった駒以外の獲得数を比べる

といったものです。

例えば

Aさん → 田:4 仏:3 兜:3
Bさん → 田:2 仏:3 兜:2
Cさん → 田:0 仏:2 兜:5

こういう結果になった場合、まずBさんは単独トップの駒がないのですぐ脱落、そのあと、AさんとCさんで「トップをとった駒以外の数」を比べて

Aさん:6点
Cさん:2点

でAさんの勝ち!となります。

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バランスよくとっていてぎりぎりで一位になった方が良いゲームバランスや、少し先を読む必要がある陣取り要素など、先日紹介した「ロンド」よりもややゲーマー寄りになっています。


しかし、衝立があるおかげで誰がなんの駒を獲得しているかよくわからないし、基本的には緩めのゲームですね。このバランスが好きな人もいるし、もっとガチにやりたい人は衝立を外してしまってもいいでしょう。標準ルールでも、2人でやるときは獲得した駒を隠さないことが推奨されています。

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テイクイットハイヤー!

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名作タイル配置ゲームに「テイクイットイージー」がありますが、このゲームはテイクイットイージーの作者と、クニツィアが共同で作った高難易度版ですよ。



---テイクイットハイヤー---

ルールを覚えるのに必要な時間:5分
1ゲームの時間:20-30分
評価:☆☆☆☆

最近、手に入りづらかった「テイクイットイージー」の日本語版が発売されたのを記念して、「テイクイットハイヤー」のレビューを。国内では全く見かけませんねぇ。



大まかなルールはテイクイットイージーのレビューをご覧いただければわかるので、違いを頂きます。



①タイルが八角形に

オリジナルは六角形のタイルにラインが3本でしたが、こちらは八角形でラインが4本。単純に難易度がアップしています。



②ヴァリアントルール「ゴールド・シルバー」

タイルが金と銀に分かれており、これらタイルをボード上に一直線に敷き詰めると、

ゴールドタイルが完成したライン数×10点
シルバータイルが完成したライン数×9点

が入ります。



③ヴァリアントルール「ロケット」

個人ボード上に、各ラインの色に対応したロケット駒を置いておきます。ラインが完成したら対応する色のロケットを置いていくのですが、ゲーム終了時、ロケットを取り除いた場所に書いてある中で、一番高い点数が入ります。

ただし!より低い点数のところにロケットが残ったままの場合、そこから下の点数しかカウントされません。これにより、低い点数のラインも十分考慮に入れつつ、ゲームを進めなくてはいけなくなります。頭が沸騰しそうです。

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もともとのテイクイットイージーは、すごく簡単なルールで、子供と一緒に楽しめる良作なのですが、物足りなくなったらテイクイットハイヤー!がお勧めです。ヴァリアントルールは採用しなくてもゲームができるので、いろんな遊び方が出来てお得感あり!でも流通してないんだよなぁ・・・・

カルバ

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地球上に残された数少ない人跡未踏の地。あなたは探検隊を率いるリーダーです。しかし同じ場所を探索するほかの国の探検隊が! あなたはいち早く遺跡にたどり着けるでしょうか!?



---カルバ---

ルールを覚えるのに必要な時間:10分
1ゲームの時間:30分
評価:☆☆☆



2015年に、子供ゲームの雄 HABAが送り出した大人向けのゲーム。通称「大人HABA」。このゲームは「テイクイットイージー」によく似ているということで、発売してからしばらく時間がたってから入手してみました。

ゲームの骨子はまんま「テイクイットイージー」で、36枚あるタイルから誰かがランダムにタイルを選ぶ。そして全員が同じ番号のタイルを、思い思いに個人ボードに置いていく。違うのは、無機質な数字並べからジャングル探検にテーマ変更されている点です。



最初好きなように、海岸には探検隊駒を、ジャングルの奥には遺跡駒を置いておき、これも全員同じように置きます。



それぞれの色の探検隊を、同じ色の遺跡にたどり着かせるのですが、探検隊は配置したタイルの道の上しか歩けません。

すでに置いたタイルにつなげる必要はなく、どのように配置してもOKなのですが、

・タイルを回転させてはいけない

というルールだけ守ります。道がつながらなくてもOK.

このゲームはタイルを「捨てる」ことで探検隊を進めることができます。



タイルの辺につながる道が何本あるかで移動距離が決まり、直線のタイルなら2歩、T字路なら3歩、十字路なら4歩まで動けます。(途中で止まってもOK)


ただし、他の色の探検隊を追い越すことができないので注意です。



タイルには宝石や金塊が描かれているものがあり、このタイルに止まると拾うことができます。宝石は1点、金塊は2点になります。



探検隊が遺跡にたどり着いたら、たどり着いた順番に応じて宝物タイルを受け取ります。もちろん早いほうが点が高いです。

こうしてタイルを配置していき、誰かが4つの探検隊をすべて遺跡に到着させるか、最後のタイルが引かれたら終了。得点を数えます。

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大人向けというよりは、大人と子供が一緒に楽しめる、という内容で、いかにもHABAらしいなと思えるゲームに仕上がっています。

コンポーネントもカラフルで、見た目に楽しい!

しかし、「タイルを捨てて探検隊を進める」というルールがあるおかげで、要らないタイルを捨てることができ、テイクイットイージーにあった「今このタイルを置かなきゃいけないの!?苦しいー!」ということが無い。ゆるーいゲーム感です。

さすがにゲーマーが満足できるゲームにはなっていないかな・・・。まあ対象とする層が違うのでこれはこれで良いのでしょうか。

レイルロード・レボリューション

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時は19世紀のアメリカ。国は国土を横断できる線路を求めています。Go West! さらに、西に設けた駅と情報のやり取りができる電信線も非常に大事。投資家は将来を見越して、電信会社の株を買ったのです。



---レイルロード・レボリューション---

ルールを覚えるのに必要な時間:30分
1ゲームの時間:90-120分
評価:☆☆☆☆



昨年、「ニッポン」や「シニョーリエ」を世に送り出した What's Your Games。今年のエッセンではこの「レイルロード」・レボリューションが発表され、早くも国内流通が始まりました。

内容は今までの同社の作品よりややライトなワーカープレイスメント。アクションが4種類のみでシンプルなのですが、使うワーカーの色によって補助アクションが変わるので、「炭鉱賛歌」や「ストーンエイジ」のようなワカプレ入門ゲーと比べてはいけません。



ゲームの目的は、鉄道敷設と電信線の敷設、「両方」を進めること。誰かが施設コマと線路コマ、両方を一定数以上使ったときに終了フラグが立つので、どっちも進める必要があります。そして両方やったほうが点が伸びます。

アクションは

・鉄道敷設

・駅の建設

・電信網の建設

・資産の売却

の四つです。

各々のアクションを行うとき、置いたワーカーの色によって補助効果が得られます。例えば手持ちのワーカーを任意の色と交換したり、建設の代金が安くなったり。

最初は手持ちのワーカーがほとんど白(弱い)なのですが、色付きにすることによってアクションが強くなっていきます。また、色付きのワーカーが白の補助アクションも行えるので、完全に上位互換です。

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メインボードの横には、最終得点ボーナスの倍率を上げられる契約トラックがあり、補助アクションなどの効果を使ってここを進めることになります。得点の種類は

・ボード上の「5」の都市(西海岸にあるので遠い)のうち、何都市に線路を接続しているか

・駅をいくつ建てているか

・電信施設をいくつ建てているか

というもの。自分の戦略に合わせてどれを重点的に上げるか決めましょう。

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駅や電信施設を建てるとき、早い者勝ちではなく同じ場所に全員が建てられるのですが、一番に建てた人だけがもらえるボーナスが存在します。ただ、インタラクションは薄めのゲームで、人に邪魔されることなくゲームをしたい人におすすめですね。

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線路を敷設したり電信施設を建てたりしていくと、握手をしているアイコンの場所に建てることがあります。ここに誰かが建設を行うと、「取引」が発生。



今建設したプレイヤーから順に、「全員が」取引を行えます。株券をコストに、いろんな取引が行えます。

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補助アクションなどで、「鉄道タイル」を手に入れることも。基本的に8点になるのですが、補助アクションや取引などで「ひっくり返して」アイコンに描かれた効果を発揮できます。ただしひっくり返すと最終得点時に8点を得られないので、8点がほしかったらもう一度表にするのです。

ゲーム中何度も表と裏を入れ替えることになります。

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最後にこの「契約」タイル。線路や駅を建てて一定の条件をクリアし、さらにワーカーを「昇進」させてこのタイルに配置することによって大きな得点を得られます。

ワーカーを契約タイルに配置するのは「白ワーカーの補助アクション」や鉄道タイルの効果などで行えます。

この契約達成を行うと、手持ちのワーカーがなくなってしまいます。

手持ちのワーカーが多すぎると、いつまでもアクションで配置したワーカーが回収できない(すべて使い切らないと回収できない)ので、この契約達成を行って手持ちワーカーを圧縮するのが結構重要です。デッキ構築風味。

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前述の終了フラグを誰かが切ったら、最終手番のプレイヤーまで手番を行った後、「もう一周」してゲーム終了。得点シートを使って計算します。結構派手な得点が入るゲームです。慣れると契約タイルの得点が大きい。

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電信施設を建てるアクションが、無料かつ株券を取得できるので、電信敷設をメインに据えると強いかな?と思ったのですが・・・

強力な得点源である「契約タイル」を達成していくためには線路と駅を建てていく必要があるので、電信ばっかりやっていられないというジレンマがあります。

ワーカーの色に強弱があり、オレンジの「経理」ワーカーが強いですね。


電信建設のオレンジ補助アクション「いま獲得した株券の枚数×100ドル獲得」の効果で、株券と現金収入を同時に得られるため、この現金を使って鉄道を敷設していけます。これが定石となるかも???

インタラクションの濃さを求めるプレイヤーには不評かもしれませんが、個人ボードこねくり回し系が好きな方はマストバイですね!レイルロードレボリューション。

12/31-1/1 年越しボドゲ会

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盆と正月に栃木の実家でゲーム会をやり続けること4年。何気にずいぶん続いてます。

今年は12/31開催で、年越しボードゲームとなりました。



ブラッディイン:

たぶん2015年末に遊んで以来一年ぶりのブラッディ・イン。手札を捨ててコストを支払うので、テーマのぶっ飛び加減と裏腹に結構ガチゲー。悪くない。けど発売から一年経って、強いコンボがすでに見つかっていそうな気がする。



バザリ:

ザ・ドイツゲームクラシック。 すごろく風にボードを進んでいくという枯れたシステムながら、バッティングゲームとして最高の出来。ほぼ4人専用なのが残念。




ラー:

クニツィアの競りゲー、2016にプレイしたやつで私的評価は、ラー > タージマハル > モダンアート = メディチ

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このブログ、そろそろファイル容量がいっぱいになるので引っ越そうかと。2017年もよろしく!

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